いままでとこれから

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私のいままで ~ちっさい苦しみ~

こんにちは。
chichi(チチ)です。
 
今日は 今までの私の音楽人生を振り返ります。
 
ピアノが好きで 音大まで行かせていただきました。
単純に ピアノが弾きたかっただけ。
 
いつからか 好きなことを勉強しているのにとても苦しくなりました。
 
  1. いつから苦しくなった?
  2. 何でも話せる師匠の存在
  3. 金銭的な事
  4. 勉強不足

 今回は1.苦しみについて

1.いつから苦しくなった?

小さい頃は ただただ好きで上手になりたくて練習していました。

小学6年の頃 先生に勧められて始めてコンクールに出ました。

初めて人に評価され 3位を頂きました。

初めてのコンクールで 右も左も上手な子ばかりだったけど

それより、ワクワクのほうが強くて コンクールそのものは

とても良い思い出になりました。

コンクールで賞を頂くと 入賞者記念コンサート 

みたいなやつがありますよね。

私もソレに出ることになったのですが、その舞台が1回目の苦しみです。

 

初めて舞台で弾くのが嫌だと思ったし、恐怖でした。

コンクール後、私の演奏を聴く人たちの目が

変わってしまったように思い

その人たちを がっかりさせない演奏をしなければいけない

と感じていました。

プレッシャーという 得体のしれないものに 

憑りつかれていたのだと思います。

もちろん 本番は・・・良くなくて。

その演奏の後、周りの大人たちが談笑していて 

その中にいるのがとても苦痛でしたね。

というより、ろくな演奏でなかったので恥ずかしくて

しょうがなかったです。

 

中学生になっても、コンクールを薦められて 

出る気が無かったにもかかわらず、断れなくて

出た結果散々な結果に終わりました。

これは 自業自得ですが、この時 

しっかり自分の気持ちを伝えないと

お互いに疲れてしまうと 悟りました。

その時の 先生のことを思うと本当に申し訳ないことをした 

と反省しています。

高校は先生から薦めていただいた高校に行きました。

音大の附属高校。

親元離れて 寮生活。

 

高校生活は楽しかったのですが、

今まで好きなように弾いてきた私はそこで、

好きなように弾くだけでは ダメだということを はじめて学びます。

ちょっと 遅いですよね。

気持ちがあっても 技術が無いので そりゃ弾けないよねって今は思います。

当時はそれが分からず 2回目の苦しみ。その後8年程苦しみ続く~

何がダメなのか分からないので、

当時 技術(テクニック)を獲得しようという頭が無かったです。

今 思い出してみると頭が悪かったんだな (笑)

 

とにかく ピアノを弾いて 

あーでもない こーでもないと ただただ練習していました。

寮生活 自分ひとりきりの部屋 

隣の部屋から聞こえる 超上手な演奏

更に卑屈になる

引き籠る  体重減る ・・・

弾きたいように 弾いちゃいかんの?

とか 浅はかでしたね 反省・・・

  

だけど、1年か2年過ぎて

ちゃんと楽譜を見て 少し書いてあることが分かった気がして

弾けたとき しっくり来たんですよね!

そこで、やっと楽譜をちゃんとみる 

ことがどういうことか少しわかりましたね。

いままで 好き勝手に弾いててごめんなさい

という気持ちになったのと同時に、

楽譜には こんなに思いが詰まっているんだな って感動したし、

あ、もっと勉強したいなって思いました。

これが高3の秋。

 

大学にはそのまま附属から上って、大学で指導を受けた先生とは 

あまり音楽の話をすることがなかったですね。

「全然ダメ!」

とだけ言われて レッスン終わっちゃったりして・・・

やっぱり 大学生になっても 技術がなくて弾けない日々は続いていました。

先生から このパッセージが弾けるようになる為に こんな練習をしたらいいよ

みたいなことを言われたことは無いと認識しているけど、

ブラームスの五十一の練習曲

 

 

 

をやりなさいといわれて やってくと

また 「ダメ!」 って言われたのは 覚えているな (笑)

コレ。

とにかく弾きにくかった。

 

だから 何がダメなの~

だから どうしたらいいの~泣

っていう 大学生時代でした。

救いを求めて 高校生の時にお世話になっていた先生の所に

レッスンをお願いしていました。

なぜかしきりに留学しなさいって言われたけど、金銭的に難しいこともあったし、

私の気持ちが 留学へ向いていなくて。。。

っていうのは 言い訳で、逃げてたんだなって思います。

 

本当にどうしたら良いのかわからなくて、

だから、今思い出してみても やっぱり頭悪かったんだろうな(笑)

 

音楽と向き合うのもつらかったし、

相談する事の出来る 師匠もいなかったし、塞いでいました。

高校と大学は とにかく課題をこなす日々。

 

先生から言われたのは

「今まで なんとなくで 弾いてこれちゃったんだね」

「あなたは なんの苦労もしていない」

「もっと苦しめ~」

「恋愛しろ~」

 

とか、

思い出すとちょっと笑っちゃうんだけど

その当時は、 びっくり仰天よ

 

24歳で結婚出産。

 

社会に出て ちゃんと仕事して少しでも親孝行したいなって思ってたけど、

結果できなかった。

でも、演奏会に誘われたりして時々演奏の機会があって 

音楽との縁はまだ続いている。

母はそれを 喜んでくれていて 

私が 音楽を続けていることが 

ひとつ親孝行になっているのではないかなと思っている。

 

って ザーと振り返ると 大した苦しみでもなかったように

思うけど、その当時は 本当につらかったなぁ

どんな分野でも 本気で向き合ってたら 壁にはぶつかるものだよね。

きっと その当時 すごく上手にいつも弾いている子も

たくさん 苦しんでいたんだと思う。

 

自分だけ なんで上手くいかないんだろう

って思ったこともあったけど

自分だけ ってことは 無い

みんな ちょっとづつ 壁にぶつかりながら

生きているんだよね。

 

今は 実は苦しみから 解放されている。

どうやって解放されたかは またの機会に。